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コラム

英語が伝える世界の姿

2006年11月09日

私達は何のために英語を勉強するのでしょうか。
学校の授業のため、または進学や入社試験に必要だから、あるいは、いつか役に立つだろう、と言う人もいるかも知れません。
私は、たった1回の人生を、世界という"大きな"舞台で生きるためだと思います。

日本人が英語を習い始めたのは、明治の頃、欧米の優れた政治体制、文化、産業などを取り入れることが第一の理由でした。しかし今は、世界の共通コミュニケーション手段としての役割が一段と重要になっています。
例えば、ロシアの人とも英語で会話をすることがあります。
私達は十数年前、まだペレストロイカの真最中に、ロシアの青少年一行を5回ほど日本に受け入れたことがあります。同時に、日本の若者もモスクワを訪問しました。ホームステイの間に、お互いの言葉をほとんど知らない中で、どうやって通じ合えたかと思いますか。それは、双方が習っていた片言の英語でした。英語をベースに、次第に相手の言葉も学ぶことができたのです。
今日、アジアを含めて、世界の大部分の国々で、英語が海外の人々とのコミュニケーション手段として使われています。これらの英語は、決してアメリカやイギリスの文化を表現するためだけのものではありません。例えばロシアにはロシアの文化を伝えるための英語があり、中国には中国の考えを話すための英語があります。つまり同じ英語でも、様々な国の人々のことを知るために、欠くことができない共通言語なのです。
ですから、世界という"大きな"舞台で生きるためには、世界の人々と自由に話し合える言葉を出来るだけ早く身に付けることが必要です。
さて、それにはどうしたらよいのでしょうか。
日本は島国で、毎日使われている言葉は、圧倒的に日本語です。先ずチャンスを見つけて、英語が世界言葉になっている空間に身を置いてみることだと思います。それによって、人々の暮らしぶり、ものの考え方や価値観、背景にある文化などが見えてきます。これらの発見や素晴らしい人々との出会いが、世界の舞台で生きる道へと導いてくれます。
海外にも大切な友達を作り、色々な分野で活躍する・・・、世界の人々から必要とされる人間になることが、"大きな"舞台で生きると言うことです。
英語を学ぶということは、「自分にはどんな人生が合っているのか・・・」そんな問いかけに対する答えを見つけるチャンスになるはずです。

ユートレック国際交流センター
代表 宮崎哲人

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