ホームステイ交流
なぜホームステイなのか?
ホームステイへの問題提起
数多い語学研修やホームステイがある中で、パンフレットを一見しただけでは、どれがどのように違うかを見分けるのはなかなか難しいものです。
海外に目を開く絶好のチャンスに、期待した効果が得られなかったり問題を抱えるものも多くあります。大切なことは、それぞれのプログラムの考え方と仕組みの違いをよく知ることです。
ユートレックでは、海外プログラムとホームステイについて次のような考え方で運営をしております。
1. なぜ私達はホームステイをするのでしょうか
観光名所を急ぎ足で回る、いわゆる観光旅行では外国の表面的なものは見ても、その国の人々の生活に直接触れることはできません。
ホームステイでは、その土地の住人になってみることによって、旅行者では分からなかったことがたくさん見えてきます。特に、家族の一員となる温かい人間関係を築きながら、文化や習慣、物の考え方、地域の活動、また社会の仕組みなど、様々なことを直接学ぶことができるのです。
2. 信頼できるホームステイ先とは
ホームステイの多くは、海外のホームステイ請負い会社や協会を通して、旅行企画の中での宿泊場所のひとつとして考えられています。
ユートレックのホームステイ交流は、アメリカの青少年教育機関などと共同で、お互いの国の若者を国際人として育成しようという高い理想に基づいて行なわれております。そして厳しい選考基準を経て受入家庭が決定されることが、大きな特長です。
3. 受入家庭はすべて100%ボランティア。なぜそれが大切なのでしょうか
一般に、ホームステイと呼ばれるものの大多数は、受入家庭に宿泊料が支払われています。
これとは対照的に、ユートレックの青少年交流の受入家庭は100%ボランティアの家庭が選ばれます。
私達が考えるホームステイ交流とは、受入家庭も外国の子供を迎えることによって、海外のことを学んだり、また自分達の文化や習慣を紹介したりする機会としてとらえます。つまりホームステイは、訪問者だけでなく受入家庭にとっても国際体験や国際教育のチャンスとなります。金銭の支払いが行われることによって、そのような気持ちがない人々も受入家庭となる可能性があります。そうすると温かい人間関係が期待出来ないばかりか、安全管理の面でも、とても心配なことです。支払った方も、「これだけ払っているのだから」と家族のもてなしに対価を求めることにもなりかねません。長期の滞在ならともかく、お互いが世話になったりすることは、お金ではカウントできません。客人としてではなく、家族の一員となる関係に金銭のやりとりはないほうがいいのです。
アメリカ・コロラド州の
マルーンベル国立公園
4. 1家庭に1人が理想
1家庭に1人が、ホームステイの理想ですが、2人以上の学生が滞在するホームステイをよく見かけます。これは、ホームステイの希望が多く、受入家庭の数が足りないことが第一の理由です。中には1人では自信がない、誰かと一緒だったらと思う人もいるかも知れませんが、1人だからこそファミリーの新しいメンバーとしてのより太い絆が生まれてきます。
5. ホームステイ先に子供がいると広がりができる
受入家庭の中に子供がいるので、アメリカのファミリーライフを体験できます。そして本当の家族のような関係にも発展して、生涯に渡ってお付き合いが続くこともあります。大多数のホームステイでは、このようなことが約束されていません。
6. 受入家庭と訪問者、双方への事前のオリエンテーションが成功のカギ
私達は、ホームステイに行く参加者のために、目的意識を高め、訪問国の文化や習慣について学ぶ、事前オリエンテーションを行なっています。同時に、海外の受入家庭についても、各受入責任機関が現地でオリエンテーションを徹底しています。相互理解を深め、出会いがお互いにとって実りあるものにするためには、このオリエンテーションが欠かせません。
7. 語学研修の問題点
語学研修の環境とは、せっかく英語が使われている国にいながら、日本人ばかりが、あるいは日本人を含めた英語が話せない人ばかりが、教室に閉じこもって貴重な時間を費やすのです。
しかし、言葉を学ぶのに、教室でのレッスンに長い時間を割くのは、決して効果的な方法ではありません。そのようなことは日本でも十分できるのです。言葉の習得は、実際の生活を通して学ぶのが、1番の早道なのです。
ホームステイの環境では、1日中生きている言葉が飛び交い、そして家族の1人1人が個人教授の役割を果たして助けてくれます。
言葉の習得は、心を通わす相手が出来た時にこそ、「もっと話したい」「もっと知りたい」という意欲が湧いてきて、その言葉を学び続ける動機になるのです。
8. 夢の実現に向かって
ホームステイの体験を通して若者達が抱いた夢の実現に向かって、ユートレックでは年間を通してのリーダーズトレーニングや海外の同世代の若者達とのネットワーク活動を応援しております。