来日受入プログラム
受入れレポート
日本への旅
15歳の東京から来た女の子を初めてホストファミリーとして受入れた1997年の夏から、私の国際交流は始まりました。水平線の向こうに、今まで見えなかった新しい国と人々が見えてきたのです。日本に行きたいと思うようになったのは、この時からです。
そしてついに2000年の夏に4H/ユートレック引率責任者として日本へ来る機会を得たのです。何ヶ月も前からオリエンテーションや募金活動をし、皆緊張と興奮でいっぱいでした。
日本に着いた直後から想像した以上に、信じられないような旅になりました。 東京を見、蒸し暑さを感じ、日本にいるんだ、と限りない感謝の気持ちでいっぱいでした。ふとんで寝て、日本のお風呂に入り、満員電車に乗り、盆踊りやお茶室を経験したこと。日本語をもう少し話せたらいいなと思いつつも心と心で話し、学んだこと。過去に私の家族がホストファミリーとして受入れた子供達とその両親に会うことができたこと。これらの経験すべてが私の滞在を豊かなものにしてくれました。
特に思い出深いのは、キャンプの最終日のキャンドルセレモニーで日本人のカウンセラーの一人が言った言葉です。「いくつものろうそくの灯りは遠くから見ると一つの灯りのように見え、そして私たちも一つになった。」それを聞いた瞬間に私もそれが真実であると思いました。この経験によって今後の自分達の生き方も今までとは違ったものになるでしょう。
みなさんの家族、伝統、国へ迎え入れていただいたことに、そして何より、みなさんが示してくださった愛情と友情に感謝いたします。お互いの国と国は離れていても、心と心は共にあると信じています。
ユタ州引率責任者 Carri Hunt
Amyが気づかせてくれた日本
1999年夏、河西瑛里子さんはワシントン州より来日したAmy Vogtさんを受入れました。Vogt家族は1998年の夏に4-H/UTREKの交流で、瑛里子さんを受け入れています。
「"ここはあなたの家なのだから、いつでも帰ってきていいのよ"とホストファミリーがいってくれたことに感動しました。」瑛里子さんは去年のホームステイを終え、感想文にこのように綴っていました。そしてこの夏、今度はAmyが河西さんの家族の一員として迎えられる番でした。富士山の麓を訪れたり、古都京都にて舞妓さんの衣装を着たり、そして日本の音楽にあわせて踊ったりしながら、二人はまた友情を深め合いました。
「Amyが居る間、家族全員が頭の片隅でいつも日本を意識していたように思います。日々の生活や私自身がこれほどまでに、日本文化にどっぷりと浸かっていたとは思いもしませんでした。京都の街並みを眺めて、そのシンプルな美しさが分かるようになりました。アジアの他のどの国とも違う美しさです。日本に対する新たな価値観や見方を気付かせてくれたAmyに大変感謝しています。」一緒に過ごした時を振り返りながら、瑛里子さんは彼女の内面の幾つかの変化に気付いたようです。
アメリカ・ワシントン州から来日したAmy Vogtさんを受入した
河西 瑛里子さん
アメリカに持って帰りたいこと
名古屋駅の新幹線ホームで家族との感激の対面
日本の人々は社会の一員としての自覚を持って生活しています。これはぜひアメリカに持って帰りたい習慣の一つです。ユートレックのプログラムに参加して本当によかったです。私はたくさんのことを学び、考え、そして日本に新しいホームを見つけました。この旅とここで出会ったみんなのことは一生忘れません。どうもありがとう!
アメリカ・オレゴン州から来日したElizabeth Bear